verre‐blanc-bonheur ~幸せを呼ぶ白いガラス~

ひよっこコスチュームジュエリーアーティストの奮闘記

コスチュームジュエリーとミリアムハスケル

突然ですが、コスチュームジュエリーってご存知ですか?

 

●「コスチュームジュエリー」とは

金やプラチナなどの貴金属、そして高価な五大石(ダイヤモンド、サファイア、ルビー、エメラルド、真珠)は使用せず、創造的なデザイン重視で創作されたアクセサリーです。

 

コスチュームジュエリーの先駆者は

「いかに洋服にマッチしたジュエリーを身に着けるかが大切」と提唱したココ・シャネルなんですよ。

コスチュームジュエリーに使われる素材は、プラスティックやガラス、木、貝、人造宝石などいろんな素材が使われています。宝石や貴金属を使わないので「イミテーションジュエリー(模造品)」と呼ばれていますが、素材は高価じゃなくても芸術的なデザインや人を惹きつける魅力あるコスチュームジュエリーは、<本物のジュエリー>だと個人的には思っています。

 

そのコスチュームジュエリーの中でも私がとびっきり大好きなのが、

「ミリアムハスケルというコスチュームジュエリーです。

 

この写真見てください。すごく素敵だと思いません⁉

(うまく写真が撮れていなくてスイマセン💦)

      

f:id:junoi:20190331194610j:plain

ミリアムハスケルジュエリー


これは私が購入したミリアムハスケルのジュエリーです。

ミリアムハスケルには、カジュアル(Cライン)、フォーマル(Bライン)、スペシャル(Aライン)の3つのラインがあって、スペシャル(Aライン)はため息が出るほど美しく、これぞミリアムハスケル!!という感じです。

私自身持っていないので、お見せできないのが残念ですが、ミリアムハスケル蒐集家でいらっしゃる、渡辺マリさんの本

「渡辺マリのミリアムハスケルコレクションVol.2」スペシャル(Aライン)が掲載されていますので、是非ご覧下さい!                       

私もこの本を持っていますが、毎日見ていても飽きないくらい素敵な作品ばかりで、ミリアムハスケルの作品を知るにはおすすめです!!

 

●ミリアムハスケルとは

ミリアムハスケルは、1920年アメリカニューヨークでコスチュームジュエリーショップ「MIRIAM HASKELL」をオープンさせ、女性をより魅力的に見せるコスチュームジュエリーをプロデュースした人物です。

コスチュームジュエリーの女王と言われていて、ミリアムハスケルの虜になったハリウッド女優も多かったそうです。

私もそのミリアムハスケルジュエリーの虜になった一人です。

そして私が思うその魅力は・・・

① デザイン性の高さ②素材にこだわっている③すべてハンドメイド④一点もの

といったところでしょうか。

 

●ミリアムハスケルの魅力

① デザイン性の高さ

ジュエリーという概念にとらわれない自由な発想で、「花」や「葉」など植物や果実を思わせるデザインから、ラインストーンや模造パールを使用してエレガントなハイジュエリーのようなデザインまで、繊細だけど斬新で、とても立体的。360度どこから見ても立体的で素敵に見えるんです。身に着けたらより一層立体的で、何より身に着けた人が美しく見えるように考えて作られています。

ジュエリーは身に着けるものですものね。

いかに身に着けたときに美しく見えるかは重要です!!

 

② 素材にこだわっている
宝石や貴金属を使用しないコスチュームジュエリーですが、ミリアムハスケルは質の良い素材を常に求めていたそうです。ミリアムハスケルが活躍した時代は1930年代~1960年代。ビーズはイタリアのベネチアンガラス、チェコボヘミアンガラス、クリスタルガラスはオーストリア、そしてミリアムハスケルでは欠かせない模造パール。

この模造パール、実は日本製のものをミリアムハスケルは好んで使っていたそうです。その模造パールはバロックパール>と呼ばれ、でこぼこした形の真珠のことを言います。パールの芯はガラスでできていて、その上にセルロースや魚のうろこ、あらゆる樹脂を混ぜた溶液につけて色をだしていくのですが、通常3~5回くらいの工程を何十回と溶液につけてコーティングするというこだわりぶり。

天然のバロックパールに勝るとも劣らない独特の色と光沢をだしています。

さすが日本の職人!!             

金属のパーツもアンティークロシアンゴールドがミリアムハスケルの特徴です。

素材選びにもこんなにこだわっていたから現代でも愛されるジュエリーなんですね。

逆に現代では手に入れることが難しい素材も多いので貴重ですね。

f:id:junoi:20190331224529j:plain

バロックパール


③ すべてハンドメイド

ミリアムハスケルのジュエリーは、穴をあける以外は一切機械を使わず、パーツを一つずつ手作業でワイヤーか糸で仕上げられます。接着剤も使わない。だから、ワイヤーで洋服や肌を傷つけないように裏にはカバーが取り付けられているんです。

その台座も透かしパーツですごく素敵なんですよ。

接着剤も使っていないのにあんなに立体的なデザインのジュエリーが作られるんなんて、もう芸術ですね。接着剤を使っていないから、セミオーダー式で<その人の体型に合わせて作り直す>ということが可能だったんです。

それに、クリーニングや修理もできて、気に入ったジュエリーを永く使えるというもの嬉しいですね。

f:id:junoi:20190331010823j:plain

イヤリングの裏側


④ 一点もの
ミリアムハスケルのモットーは「人と同じものをつけさせない」こと。なんて素敵!!
同じ作品は3つしか作らず、1つは見本(会社の倉庫にしまうため)、もう1つは店内ディスプレイ用、そして最後の1つは販売用でした。

ですからその当時、購入できたのは世界でたった1点のみということになります。

他の人とデザインが被らないというのもミリアムハスケルの魅力ですね。
ただ、お察しの通り見本用やディスプレイ用が世に出てしまっているのであれば、

同じものは世界で3つ。悪しからず。

 

 最後に・・・

私はデザインだけでなく、ミリアムハスケルがジュエリーに込める想いに魅了され、こんなジュエリーを作れるアーティストになりたい!! と思ってしまい、ただいまコスチュームジュエリーの作り方を教えてくれるお教室に通い中!(無謀な挑戦ですが・・・)

とっ~ても素敵なお教室なんですよ。どんなお教室か・・・は、またご紹介しますね。

現在ハンドメイドのものが人気があり、簡単につくれる物もありますが、私はあえて時間をかけて一つずつ丁寧に、職人のように作っていきたいなぁと思っています。(とは言いつつ、簡単につくれる物もたま~に作ってます😅)

技術・デザイン性に優れていて、他に類を見ないコスチュームジュエリーというジャンルとコスチュームジュエリーの最高峰というミリアムハスケルのハンドメイドでクオリティーの高いジュエリー、また永く使えるものを自分の手で作れるように奮闘中です! そのうち、このブログで見てもらえるように頑張って作りたいと思います💪

 

実際にコスチュームジュエリーやミリアムハスケルを見てみたい!という方は、

4月10日(水)~15日(月)まで 大阪梅田 阪急百貨店9階 阪急うめだギャラリーにて開催される

「クチュールジュエリー展」にミリアムハスケル、現代コスチュームジュエリー作家さんの作品を展示・販売するので、是非、行ってみてください!

私もミリアムハスケルに会いに行きます💛

このブログを読んで、少しでもコスチュームジュエリーとミリアムハスケルに興味を持って頂けたら嬉しいです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

Junoi